実験結果


御堂筋・「自転車をきちんと使う」キャンペーンについて(結果速報)


〔キャンペーン実施の背景〕
◆近年の自転車走行に起因する事故が急増
高額な賠償金の支払いを命じられるケースも発生している
◆市内では放置自転車が大きな問題
大阪のシンボルロード、御堂筋で自転車利用の適正化を呼びかけ

〔キャンペーン実施概要〕
○実施期間: 平成23年9月21日〜10月20日の1ヶ月間
○実施箇所:御堂筋の淀屋橋交差点(土佐堀通)
〜難波西口交差点までの歩道上(右図)
○取組内容:
 ・「走行ルール」や「駐輪ルール」の周知
⇒ 啓発員によるチラシの配布(約10万枚)と呼びかけ
・ 路面表示や看板の設置による啓発 など

 ・地域の方々との協働(市民協働)
⇒ 11回実施、延べ参加人数約100人
・特に歩行者が多い時間帯については、自転車の押し歩きを呼びかけ
・交通量測定やアンケート調査等による効果検証
(実施区間)
〔活動風景〕
自転車利用者への啓発
市民協働による
街頭啓発活動
押し歩きの呼びかけ
通行者の押し歩き風景
放置自転車へのエフ付け
〔啓発効果について〕
● 自転車の押し歩き
歩行者が多く「押し歩き」を啓発した時間帯では、押し歩き率が向上した。
(御堂筋全体で、1.6 ⇒ 6.4%)

※押し歩き率(押し歩き台数÷歩道内の全自転車通行台数)
※歩行者が多い時間帯(淀屋橋・本町は平日、心斎橋・難波は休日)

● 歩道の自転車の走行速度
歩道では、啓発前に比べ、平日では比較的速いスピードで走行する自転車が減少する傾向、休日では全体的に低速化する傾向が見られた。
【調査日】
[ 実施前 ]平日:平成23年9月14日(水)/休日:9月11日(日)
[ 実施中 ]平日:平成23年10月12日(水)/休日:10月10日(月祝)
〔アンケート調査結果について〕

歩行者及び自転車利用者等を対象に調査員のヒアリングによるアンケート調査を実施した。

 

【アンケート実施日】
[ 平日 ]平成23年10月17日(月)、18日(火)

[ 休日 ]平成23年10月10日(月祝)、15日(土) 


  平日 休日
歩行者 560 527 1,087
自転車利用者 542 307 849
1,102 834 1,936


● 歩道の安全性 (御堂筋の歩道における危険な経験)
歩行者で約7割、自転車利用者で約5割の方が、御堂筋の歩道で自転車関連の危険な経験をしている。

 Q.御堂筋を歩いていて、自転車から怖い思いをさせられたことがありますか。

● 歩道の安全性(キャンペーンによる安全性の変化)
2〜3割の人が「キャンペーン前に比べて、歩道を(やや)安全に歩けるようになった」と感じているものの、7割の人は「特に変わらない」と感じている。

 Q.キャンペーン中、以前に比べて、御堂筋を安全に歩けるようになったと思いますか。

● キャンペーンの満足度
歩行者、自転車利用者ともに、約7〜8割の人がこのキャンペーンを「とても良い」または「良い」と回答しており、多くの方にご賛同いただいた。
「普通」、「あまり良くない」、「良くない」と回答された方にその理由をたずねると、「呼びかけだけでなく取締りが必要(呼びかけだけでは効果がない)」、「取組み後には元に戻る」などの意見をいただいた。

 Q.このキャンペーンについてどう思いますか。

● キャンペーンの継続
歩行者、自転車利用者ともに、約7割の人がこのキャンペーンを「継続すべき」または「改善した上で継続すべき」と回答しており、このような取組みの継続を望む声が多かった。

 Q.今回のキャンペーンを継続すべきだと思いますか。

● 御堂筋における歩道通行
歩道内での自転車通行については、「歩道通行を認めてもよい」という意見と「歩道は通行できないようにするべき」という意見が同程度であった。
歩行者は、自転車利用者に比べて、「歩道は通行できないようにするべき」という意見が多い傾向が見られた。

 Q.御堂筋における歩道通行についてどう思いますか。

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